2019年1月18日金曜日

2月の江戸の雛人形展での「楽しみ」発見

 2月19日から始る「江戸の雛人形展ー北前船のおくりもの」では、下記の映像をご覧ください。雛人形の屏風の後に幕のようなものが張られています。来訪者にお聞きしても案外お知りにならない方が多いようです。「タペストリー、のれんですか」・・とかいう方もいます。筒描きです。木綿布に筒紙に糊を入れて塗ります。糊のついたところは防染され染まりません。ちょうどケーキのスポンジ上にクリームなどをデコレーションするように筒紙から糊を押し出すのです。

 筒描きの方法では、ご覧になると感じると思いますが手書き感がハッキリしていて伸び伸びと楽しく描かれています。出来上がったものは、多くは布団表、風呂敷、油単(婚礼道具を被うもの)などになります。子女の幸せと繁栄を願う気持が溢れたものです。また、男児を祝う武者幟や大漁旗にもなっています。筒描きの手法は古くは奈良時代から続いていますが、何と言っても江戸時代に盛んになりました。今残っているものは大方明治以降のものです。まれに江戸時代のものもあるそうです。実際、いまでもつくられているそうです。

                                   2019.2.19~3.10 江戸の雛人形展

 当館に飾られる筒描きは、綺麗で保存状態もよくそして、なかなか見応えするものが多いのです。松竹梅と鶴亀、桐に鳳凰、牡丹に唐獅子、波にうさぎ、茶道具、熨斗、宝尽くし
そして家紋と多彩です。プリントものや機械染と違い、観ていると気持が楽になり落ち着きます。日々の暮らしの中に1枚掛かっているととても安定した環境になると思います。
 当館は筒描きを所持していませんが、この展示期間は1年で一番心地よい幸せ感溢れる日々です。いろりのまわりで呑むお茶も美味しく感じます。

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